さいたま市内には、美術館や文化会館などのアートスペースの他にも創造的な活動を行っている場所が沢山あります。

その場所は、福祉、環境、教育など、様々な領域に広がっており、今回はその領域を横断して、場所〔ところ〕での活動〔なにする?〕をアーティストと共に体験して巡る全6回のツアープログラムを開催します。

そして、豊かな創造活動を営み、誰でも参加できる場所を「さいたまアーツコモンズ」と捉え、その場所で過ごした時間をゲストを交えて語り合います。

このプログラムでは、「さいたま国際芸術祭」などの 取り組みにより創出された、市民などによる文化芸術活動の継続・発展を図るとともに、日常的に文化芸術に親しむ環境づくりを進めます。

第1回目のツアー会場は、浦和区常盤にある【Cookie & Deli マーブルテラス 】 です。

埼玉県内の福祉作業所でつくられた手づくりのクッキーを楽しめるカフェ:マーブルテラスで、アーティストとともにマーブルテラスに集う人たちとの交流や、新しいカフェメニューの考案などを体験した後、ゲストを交えて体験した内容や場所について語り合います。

「アート」や「マーブルテラス」に関心がある方、さいたま市内の「場所」や「活動」についてもっと知りたい方、「アーティスト」と時間を過ごしたい方など、みなさまの参加をお待ちしています!

※コモンズ…共有地。

日時

2024年9月28日(土)13:30~16:00(受付13:00~)

会場

Cookie & Deli マーブルテラス
(住所:さいたま市浦和区常盤10-21-9 コミューンときわ 1F)
※アクセス:JR 北浦和駅徒歩 10 分、 JR 南与野駅徒歩 14分(駐車場なし)

登場人物

テンギョー・クラ(アーティスト)、若尾明子(場所の人)、三浦匡史(ファシリテーター)

プログラム

①カフェメニューを考えてみる(場を知る)      
②マーブルテラスに集う人と交流する(表現を体験する)
③ゲストと語り合う(体験を意味付けする)     

定員

30名

参加費

無料

申込み

※定員に達したため、申込み終了しました。
2024年8月6日(火)10:00~受付開始(先着順)
下記「お申込みはこちら」ボタンよりお申し込みください。

お問い合わせ

アーツカウンシルさいたま
〒336-0024 さいたま市南区根岸1-7-1 さいたま市文化センター4階
TEL.048-767-5350(火~土 9:00~17:00、日・月・祝日休み、月曜日が祝日の場合、火曜日も休み)
MAIL. artscouncil[at]saitama-culture.jp

令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点事業

本事業について

さいたま市内の6つの「アーツコモンズ(誰もが参加できる文化的な共有地)」を巡り、その場所で日々営まれていることと、6名のゲストアーティストの表現を体験するプログラムです。

プログラムでは、福祉・教育・環境・工業・地域活動まで幅広い活動を行っている人と場所をアーティストと共に訪ね、そこで生まれる表現活動との関係を探ります。

「さいたま国際芸術祭2020・2023」の2回の芸術祭で実施した市民プロジェクト「さいたまアーツセンタープロジェクト(SACP)」を通して培った「人と場所と表現の関係」をさらに深め、生活都市さいたまで、「アーツコモンズ」がより身近になり、日々の暮らしの中でアートに参加する習慣が生まれることを目指しています。

プログラムの構成について

このプログラムのポイントは、その場の活動を「見たり、聞いたり」するだけではなく実際に「体験」してみて、場や活動に参加する人同士が相互に知り合い、その上でアーティストの表現も体験することです。

それによって、場、人、表現による触発や、新たな活動が派生して生まれてくることを期待しています。

そして、さいたま市内にこのような「アーツコモンズ(誰もが参加できる文化的な共有地)」があることで、日々の暮らしが創造的で豊かになるのではないかと考えています。

【各回の構成】

  1. 場を知る(その場所を日常的に運営・管理している人の普段の活動を体験します)
  2. 表現を体験する(ゲストアーティストによる場所の特性を生かした表現やワークショップを体験します)
  3. 体験を意味付けする(1と2の二つの体験を通して感じたことや気づきを共有し、活動を意味づけします)

プログラムのアーカイブ

プログラム終了後、アーツカウンシルさいたまの公式no+eにて、アーカイブ記事を掲載します。
ぜひご覧ください。

アーツカウンシルさいたまnoteはこちら

プロジェクトチーム



浅見 俊哉(プロジェクトリーダー)


美術家・写真作家・造形ワークショップデザイナー。
1982 年東京都葛飾区生。2006 年文教大学教育学部美術専修卒業。
2004 年頃から、「時間」と「記憶」をテーマにものを直接感光面に置き一定の太陽光で撮る写真(フォトグラム)を制作。
代表作にヒロシマの被爆樹木を2012 年より毎年撮り続ける『呼吸する影- 被爆樹木のフォトグラム-』がある。
「つくること」と「つたえること」の両輪を持って活動する事が自身の芸術活動であると考え、全国各地でワークショップやアートプロジェクトを実施し、制作者と参加者が双方向的に創造力を生み出せる「場」をつくっている。
近年は「さいたま国際芸術祭2023」市民プロジェクトキュレーターを務め「さいたまアーツセンタープロジェクト(SACP)」を展開した。


三浦 匡史(プロジェクトファシリテーター)


NPO 法人都市づくりNPO さいたま理事・事務局長、および個人事務所 地域生活デザイン代表。市民参加を促進するためのワークショップの開催、シンポジウムの企画・運営、さまざまな市民団体や個人とのネットワークを形成するためのつなぎ役として活躍し、市民と行政を仲立ちするまちづくりNPO で活動している。
さいたまトリエンナーレ2016 ではプロジェクトディレクターを、さいたま国際芸術祭2020ではキュレーターを務めた。


山本 未知(プロジェクトアーカイバー(映像))


ソーシャルデザイナー。
1995 年生まれ、埼玉県さいたま市南浦和出身。
アートプロジェクトの展示構成およびインストール、アーカイブ、映像制作を行う。
現在 「thirdkindbooks」という名前で活動中。書籍との出会いや、関わる環境に新たな可能性を提案している 。2019 年に Thirdkindbooks + Yu Oharaとして大原由と共同制作や「さいたま国際芸術祭2020」では市民プロジェクトとしてSACP とG.F.A.S(Grate Fan of Art Sightama)などの活動を行う。


皆川 文世(プロジェクトアーカイバー(テキスト))


さいたま市在住、1 児の母。大宮のコワーキングスペースで働きながら、浦和・大宮経済新聞の記者ライターとして約100 本を取材執筆。
ライター業の他に、事業主のサポート業務や、イベント事務局の運営など、幅広く関わっている。
アートや地域活性化にも興味があり、好奇心旺盛に足を運ぶ。パンダ好きで覚えてもらえることが多い。

  • テンギョー・クラ(ヴァガボンド、ストーリーテラー)
    アジア、ヨーロッパ、南米、アフリカ等、世界各国にヴァガボンド(よそ者)として
    滞在し、国内外の福祉施設と交流しながら、ストーリーテラーとして活動。
    ※プログラム②担当

  • 若尾明子(NPO 法人クッキープロジェクト 代表理事、マーブルテラス代表)
    「NPO 法人クッキープロジェクト」により、障がいのある人もない人も、まぜこぜに
    なって暮らす社会をつくる活動を推進。
    ※プログラム①担当

  • ファシリテーター
    三浦 匡史(都市づくりNPOさいたま理事・事務局長、個人事務所地域生活デザイン代表)
    まちづくりに関する調査、計画、設計を専門領域としつつ、さまざまな市民活動のつなぎ役として活動。
    ※プログラム③担当