きっかけ

オーナーのちづこさんは石垣島に生まれて那覇市で育つ。結婚を機に埼玉の大宮に住むようになる。そして、こちらで学習塾を開き、後に45教室の統括責任者となる。この時から子ども達と関わることがとても好きだった。ちづこさんのお父様は、人間国宝である金城次郎のコレクションを集められていた。お父様亡きあとはちづこさんが受け継ぎ、今もカフェギャラリー南風に保管されている。金城次郎の作品を所持していたこともあり、その他の作家の作品も鑑賞しながら購入できるギャラリーを始める。ギャラリーを始めるにあたりホッと一息できるリラックスできる空間を作るために、沖縄文化を取り入れた現在の大宮氷川店カフェギャラリー南風をオープン。その後、大宮区から中央区へ住居を引っ越す際、できれば古民家のような家を希望して今の場所と出会い与野本町店もオープンする。与野本町店では、お茶と沖縄料理をランチとして楽しみながら気軽に参加できる「カルチャー教室」も行われている。(手話、歌声、オカリナ、ウクレレ、コーラス、フレッシュ体操、編み物、詩を楽しむ会、スマホ、パソコン、三線、講談と笑いヨガなど)「カルチャー教室は、それぞれ行われている何かを楽しみに来るのはもちろんのことだが、このカルチャー教室で出会える人たち同士の交流の場にして誰かと会話する楽しさも楽しんでもらえたら嬉しい」とおっしゃっていた。

子ども食堂と未来を紡ぐ

2020年、コロナ禍になり大打撃を受ける。緊急事態宣言も出てお店を開くことができず、お店を閉めようとさえ考えた。しかし閉めるくらいなら、貧困に苦しむ子どもたちを支援したいと2020年7月から子ども食堂を始めた。(子ども食堂とは、月2回子どもたちへ無償でお弁当を提供する活動のこと)

お弁当を作る人はボランティアで募り、地域の人や企業の方から食料品を提供されることによって、子ども食堂を続けていくことが今もなお、できている。また、この子ども食堂は多くの方に支援してもらえるよう「みな風子ども食堂サポーター会員」を募集し、運営を行なっている。子ども食堂は苦しい時にはじめたけれど、沢山の人が応援して支えてくれたからこそ今でも続けていけるのだという。互いに助け合い、多くの子ども達が笑顔に元気に過ごせる未来に、少しでも力になれる場所でいたいという想いが詰まった場所になった。

住所

さいたま市中央区本町東4-9-8

電話番号

048-764-8850

代表

山田 ちづこ

HP/SNS

さいたま国際芸術祭レガシー事業 さいたまアーツセンタープロジェクト・市民サポーター事業(2021年度)