オープンのきっかけ、経緯は?

もともとは高校生の頃からメイクアップアーティストを志し、そのまま美容の専門学校へ行き美容師をしていた店長の町田さん(トップ写真右)。しかし、美容以外の仕事もしてみたいと感じて、カフェ巡りや料理が好きで両親が飲食店をしていたこともあり、飲食の道に。移動販売ができる中古車を手に入れたのがきっかけでカレーの店を始めた。2年間の移動販売を経て、2004年に大宮の大門町で店舗オープン。2012年、義理の母が手塩にかけて大切に育てている庭のある自宅敷地内へ移転し、現在の食事と景色を楽しめる店に。

どんな場所なの?

与野駅から徒歩11分、さいたま新都心駅から徒歩15分ほど。住宅地の一角にマールーウはある。四季折々に花が咲き緑溢れる美しい庭。元々は納屋だった建物を改装した店内。天井には年月を感じさせる木材の梁。壁にはドライフラワーでできたオーナメントやキャンドル。ガラス作家のキャンドル立てなどが並ぶ、落ち着いた雰囲気の店内。地元の旬の野菜をふんだんに使ったランチとスイーツが美味しいと評判の人気店。駐車場は3台。ランチは予約をした方が確実◎

顔が見える関係を大切に

マールーウに行くと、知っている人や会いたかった人にバッタリ会うことがよくある。それだけ、価値観を共有できる人たちの集う場所になっているのだろう。町田さんの人柄もあって、店内には笑顔が溢れている。店で使っている食材や、飾ってあるもの、販売している作品など、その多くが親しくしている農家さんや作家さんのものだそう。特に野菜や卵などの食材は近くの農家で仕入れることが多く、育てている人も環境も見知っているので「毎日、最高のものを買えるこのロケーションが、すごく良い。料理をしていて嬉しくなります。」と町田さんは語る。

つながりの中で生まれて行くもの

ギャラリーカフェではないので一般的な場所貸しはしていない。しかし、つながりの中で企画が持ち込まれると、演奏会、上映会などのイベントを開催して来た。展示も同様で、例えば、庭師のニワシゴトさんが剪定した木で作ったトテムを飾っていたり、ちょうど取材時に来店していた画家のMayamoonさん(トップ写真左)の絵が飾られていたり。今後も何かの作品を店内で楽しむことができそう。「変わらず、元気にやって行きたいだけですよー。」と、町田さんは話してくれた。

住所

さいたま市大宮区北袋町1-236

代表

町田 優子

HP/SNS

アーツカウンシルさいたま 市民サポーター事業(2024年度)