お店を開いたきっかけ
谷居さんたちは2007 年からNPO法人クッキープロジェクトで障がいのある方のクッキー作りをサポート・販売する活動をしてきた。2017 年には埼玉県立小児医療センター内に常設のアンテナショップを開店したが、お客さんは病院に来る人に限られてしまうため一般向けのカフェを開きたいという思いがあった。そんな時、「コミューンときわ」というコミュニティマンションに出会った。スロープや多目的トイレが整備され様々な世帯向け住戸があるなど、寝に帰るだけではない住宅に魅力を感じてここに「マーブルテラス」をオープンした。
地域交流の場として
飲食を軸として地域交流の場となっている。
これまでにテラスでワークショップやコンサートを行った。また、店内の壁を利用した写真展などの企画展も開催している。コミューンときわの中庭では、さいたま国際芸術祭コーディネーターの浅見俊哉さんのワークショップも行われた。来客層としては、近所に住むシニアの方や子育て中のお母さんたちが多く訪れている。コミューンときわの住民同士の交流も盛んで、住民の方もよく訪れるそうだ。
一方でコロナの影響もあり、集客に苦慮しているという。
今後お店をどんな場所にしていきたいか
「マーブルテラスを、公民館のような役割を持った集まりができる場所にしたい。もちろん障がいのある方も気兼ねなく利用できるお店にしたい」とお話しされていた。
クッキープロジェクトの活動で大事なキーワードである「まぜこぜ」を大切にしていきたいとのお話だった。
「まぜこぜ」という言葉は、障がいがある人もない人も、大人も子どもも、会社員も学生も色々な人が関わりあえる社会にしたいという、クッキープロジェクトの理念から来ている。マーブルテラスもそのような色々な人が交わる場所にしたいそうだ。
どのような場・施設があると良いか
今回お話を伺った谷居さんは、ミニシアターや小さい劇場がほしいとおっしゃっていた。また、趣味でできる程度の小さいお店や場所があるといいというお話も伺った。許可や手続きがなく、自由に活動ができる場所がほしいと。
浦和は文化度が高く、画廊やギャラリーなどの文化的スポットが多くあり、芸術に対して理解がある地域だと感じられる。そのような土壌を活かして、今後は芸術活動だけでなく地域交流の場となるような場所が数多くあることが求められているのではないか。
住所 |
さいたま市浦和区常盤10-21-9 コミューンときわ1 |
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電話番号 |
048-717-1689 |
取材対応 |
谷居 早智世 |
HP/SNS | |
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