絵画と音楽の両方を楽しめるギャラリー

与野で生まれ育った店長・橋本泰代さんのお母様・増田俊子さんが趣味で絵を描かれ、美術団体の公募展に出品した大きな作品もあり、ちょっと素敵な空間でのんびりと、仲間と一緒に発表できる場として。そして、音楽教師であったお父様が生演奏もできて、ご自身が好きな音楽をお気に入りのオーディオで聴ける場として。絵画と音楽の両方を楽しめる。また建物自体も、1階はギャラリー2階以上は住居の5階建てのマンション。住む人が、1人暮らしから家族が増えても「生活の中でアートを身近に感じられたら」との想いも込めて2009年2月11日にオープンした。開設のための構想時、橋本さんは絵も音楽もよくわからず「自分は何をしよう?」と考えカフェ担当として、お菓子とコーヒーの専門学校で学んだそう。カフェ・メニューも素敵なものが多く、注目!

ゆるやかに、繋がり、時が流れてゆく

店名・ラルゴ(Largo)は、イタリア語で“幅のある、広い、ゆったりとした”の意味。ギャラリー開設当初は積極的に宣伝しなかった。『浦和画家』という言葉があるように、絵を描く人、絵を観る心に余白のある人が多い風土に感じる。絵を見に立ち寄る「日常」で、展示に来場すると、実は同級生や先輩など繋がりのある方ということも。私設宣伝部長的なお客様がいらっしゃったり、埼玉新聞社の取材を受けたこともあり、いつの間にか店の存在が広がっていった。幼い頃の自分を知っている人たちのいる街で、カッコをつけることなく自然体でありながら、反面「ちゃんとしなきゃ」と、気を引き締めながら市内のギャラリーの先人達が築いてくれた素地があってこその「ギャラリーへ足を運ぼう」という、お客様の自然な気持ちを大切にしたいと、真摯かつ丁寧に、お話してくれた。

プロも賞賛する音の環境

展示だけでなく、音楽演奏での発表もできる場。ギャラリー内には、真空管のオーディオ設備もあり、こだわりが感じられる。グランドピアノなどの演奏では、空間そのものの音の響きがとても心地よい。この環境で演奏したくてリピートする音楽家もいるそうだ。なので、予約がなかなか困難なこともある。クラシック、JAZZの公演もあり、一度は聴いてみるべし!である。

再開発が進む街での今後

今後も、地域の再開発で高層マンションの建設が続く中、人の流れがどう変わっていくのか楽しみではあるが、今までと変わらず、緩やかに、ゆったりと、とどまることなく、流れに任せながら、継続していきたい。プロ・アマを問わないが、アマチュアの方で、一生懸命で熱意のある方々には特に門戸を開いて、利用していただきたい、と意欲を語られた。

住所

さいたま市中央区鈴谷2丁目725-1ソレイユ南与野1F

電話番号

048-749-1721

代表

橋本 泰代

HP/SNS

アーツカウンシルさいたま 市民サポーター事業(2022年度)