カフェ誕生への思い
代表の内野さんは就労継続支援B型さをり工房(クオヴァデス)を「認知症、知的障害、精神障害を抱えている人も素晴らしい感性を持っている。アート活動によって自分を取り戻し、自信をもってほしい」という思いから立ち上げました。カフェはそこで働く方々への工賃を捻出するためにはじめたことがきっかけだそうです。
暖かなカフェ
カフェで働く2人のスタッフからもお話を伺いました。布小物を製作する作家さんとデザイナーさんです。彼女たちを含む、計5名のスタッフがカフェに温かさをもたらしています。自家焙煎の珈琲やケーキが売りで、毎日変わる手作りランチはお客様の健康を考えたメニューとなっています。スタッフの1人は「大人の給食」と表現しましたがピッタリです。近隣に住んでいる方と世間話をしたり、小さいお子さんがいる方への細かい気配りなど、優しい配慮が感じられます。
印象的な代表内野さんの言葉
「どんなに仕事が大変だと感じても、利用者さんから毎日うみ出される反物を見ていると幸せになります。それは常識にとらわれないキラキラしたもので、人間は対等でみんな一緒なんだと思います。」「強制することは何もありません。彼らの良さを引き出し、みんなで変わっていくことを目指しています」と言った内野さんのコメントに力強さを感じました。
カフェを訪れたらぜひ工房へ
さをり工房とカフェは歩いて5分くらいの場所にあります。カフェでお腹を満たしたら、是非工房ものぞいてみてください。
色彩豊かな作品と利用者さんの作品をつくる真剣な表情をみることができます。刺激を受けて訪れた方も自分で何にかやりたくなるかもしれません。彼らの作品が製品に生まれ変わり販売もしています。ぜひ、手作りの肌触りを実感してみてください。
住所 |
さいたま市北区土呂町1丁目10-9 |
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電話番号 |
048-779-8265 |
代表 |
内野 千恵子 |
HP | |
さいたま国際芸術祭レガシー事業 さいたまアーツセンタープロジェクト・市民サポーター事業(2021年度) |