木造のおしゃれな空間
さいたま新都心駅から歩いて7分ほど。レストラン、お菓子屋さん、そしてギャラリースペースが隣接しているお洒落な雰囲気が漂うエリア、アルピーノ村がある。
アルピーノ村には絵画を扱う「銀花ギャラリー」と、陶器や工芸品などを扱う「ギャラリー樟楠」 があり、今回紹介するギャラリー樟楠は120年前に建てられた古民家だ。風情ある庭をくぐって中に入ると、陶器や但馬木彫といった工芸品が落ち着いた空間に所狭しと広がり、訪問者を迎えてくれる。
じっくりと作品と向き合うことで感性を磨く
展示作家やアーティストへのこだわりについて、オーナーの阪健志さんにお話しを伺った。「やきものは、まずは自分で買って使ってみる。1ヶ月くらい経っても使い続けたいと感じる作品を選ぶようにしている」と、ご自身が作品と向き合う時間をつくるそう。自分がいいと思ったものだけを取り扱うこだわりが伝わってくる。実は、釣りの腕前も一流の阪さん。「釣りをしていると自然と向き合う感覚になり、アイディアが生まれる」と言う。物事とじっくり向き合い感性を磨いてきた阪さんが選ぶからこそ、ここでは特別な作品に出会うことができる。
高尚な「ギャラリー」ではなく親しみやすい空間を
阪さん曰く、「ギャラリー」に来るお客さまは、一回りしてすぐに帰ってしまうケースが多いそう。例えば子連れのお客さまの第一声は「触っちゃダメよ!」となる。でもそうではなく、作品に触れなさそうな人たちにぜひ手に取ってもらいたいと言う。阪さんは、子どもが来たら「どの作品が一番好き」かを聞き、ゆっくり観るきっかけをつくる。ギャラリー樟楠に来たら、作品を手に取って観てほしい。何よりリラックスしてほしい。という強いこだわりがある。そうでなければ、本当の作品の良さは伝わりにくい。思わず「クスっ」と笑ってしまうような空間をつくりたいと言う。
これからのチャレンジとさいたま市の芸術祭について
これからチャレンジしたいことについて「アルピーノ村では記念日にレストランで食事して、ギャラリーで記念に食器を購入する方もいる。そういったお客さまの人生の節目に関わる存在となれるよう、各店舗のつながりをもっと強化したい」と言う。地元で芸術祭を開催することについては、「芸術祭を実施することは賛成。市民がアートに親しむきっかけになってほしい」と期待する一方で、「市民にもっと根付かせてほしい」と課題も。じっくり地域に根付いてきたギャラリー樟楠と阪さん。日常の芸術がギュっと詰まったアルピーノ村とギャラリー樟楠。ぜひ1度訪れて、作品を手にとってみて欲しい。
住所 |
さいたま市大宮区北袋町1-147 |
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電話番号 |
048-641-9156 |
オーナー |
阪 健志 |
HP/SNS |