オープンのきっかけ、経緯は?

2020年2月~3月に開催された、さいたま市主催の第1回リノベーションスクールがきっかけ。本業の経験から地域への関わり方を考えていた20代~30代の若者たちがスクールに参加して、本気で事業化に取り組んだ。コロナ禍の制約ある中に法人を設立し、リノベーション工事やメニュー開発などの店舗企画、プレの広報を兼ねたイベント出店などの準備を進めて2021年2月27日にオープンを迎えた。リノベーションスクール発という流れも活かし、さいしんまちづくりファンドの投資を得るなどの追い風もあった。

どんな場所なの?

1階がカフェChaToraで2階はシェアオフィスCo.Tora。店内は木質素材の温かみを活かしつつ洗練されたインテリアにフルリフォームしているが、外装には以前の店(化粧品店「とらや」)の雰囲気を残している。

カフェメニューは本格的なカレーとほうじ茶と和紅茶がメイン。「地域にコンテンツを増やす」をテーマに、アーティストや作り手を紹介する作品展示やワークショップやマルシェを開催し、その作品に到るまでのプロセスを知ってもらい「人の目を育て」「まちを楽しめる人」を増やす活動をしている。

担い手たちの個性

合同会社岩槻家守舎は3人の役員で構成。代表の上村明日香さん(プログラマー・デザイナー)は20代。金子慎太郎さん(大工)と木津大輔さん(設計士)も30代と若い。

上村さんが地域に関心を持ち始めたのは学校を卒業して働き始めてから。リノベーションや地域活性化に興味をもち知人のツテで北本市で地域おこしイベントに関わったりしていた。以前は地元岩槻にそれほど関心を持てなかったが「今の仕事だけでは楽しくない、地域と関わって面白いことをしたい」と考えてリノベーションスクールに参加した。

将来展望は?

ChaToraでは岩槻だけでなくいろいろな地域の作家を紹介している。好きなことややってみたいことを表現できる場、作家(プレイヤー)を発掘して応援する場、人と人をつなぐコミュニティづくりの場になれば、とのこと。訪問したときも作品を展示しているアーティストが訪れて静かにお茶を飲み、お客さんと気軽に会話していた。

近隣の方たちと一緒に通りを閉鎖してお祭り開催したいと構想中。「地域消費を増やし地元で遊べるようにして行きたい」とのこと。ChaToraの今後の展開が楽しみだ。

住所

さいたま市岩槻区本町4丁目1-7

電話番号

048-793-4751

代表

上村 明日香

HP/SNS

さいたま国際芸術祭レガシー事業 さいたまアーツセンタープロジェクト・市民サポーター事業(2021年度)