浦和で事業を展開した理由

前原さんは、ダイヤブロックの商品開発やナノブロックの立ち上げなどを行っていた。全国各地で子どもから大人まで幅広い世代に楽しんでもらえる体験教室を行っていた。長い間おもちゃに関わる中で、企業で働くよりも個人として人との関わりを持ちたいと考え、親しみやすく導入しやすい、飲食と遊びを融合した「総合おもちゃカフェ」を企画した。主なターゲットは「子ども」と「子どもがいる家族」。子どもがいる家庭が増加しているエリアをリサーチして、教室が似合う街のイメージのある浦和の中でも北浦和に店舗を開くことを決めた。

来客層や利用頻度は?

近年は、新型コロナウイルスの影響もあって飲食の営業を抑え気味にし、創作・思考・プログラミングの考え方などの少人数制の体験教室に力を入れている。親子連れの参加が多く、はまった子は毎週来てくれるなどリピーターも獲得している。

また、母親たちの井戸端会議やママ会などの場所になっており、近隣住民から親しまれている。

不登校児童の支援団体とも連携協力しており、行き場のない子どもたちの居場所の役割をなしている。

なぜブロック玩具を題材にしたのか

近年注目されているSTEAM教育という考え方がある。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(ものづくり)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を組み合わせた教育方針で、現実の問題を解決に導く力や今までにないものを創造する力を育むことを目的としているものである。

ブロック玩具を題材にするプログラムは、STEAM教育手法であり、トライ&エラーで問題解決を学ぶことができる。ブロックという身近で親しみやすいものを題材に選ぶことによって、日常に取り入れやすくしている。

地域交流の場として

おもちゃを使った教育で、答えに結びつける力、プログラミング的思考の育成を目指している。ブロックを使って「子どもたちの居場所」となるだけではなく、癒しを求める「大人の居場所」にもなっている。

前原さんは、「北浦和をブロックがあちこちにあるまちにしよう」と提唱している。まちの共通テーマは企業・店舗の連携により拡散していくと考えており、企業の建物のブロック作品の提供や近隣店舗のロゴづくりなど、近隣の店舗との連携も行っている。

住所

さいたま市浦和区常盤9-11-12-2F

電話番号

048-767-3354

代表

前原 浩

HP/SNS

さいたま国際芸術祭レガシー事業 さいたまアーツセンタープロジェクト・市民サポーター事業(2021年度)