オープンのいきさつから現在まで

七里に自宅があり、貸家にするつもりで店舗付き住宅を購入した。オーナーは元事務員で店舗運営など全く経験はなかったが、自分でカフェをやってみたくなり、1979年11月に2階に住みながら、1階に公園に訪れる若向けのカフェをオープンした。15年目に無料駐車場として使っていた場所がなくなったのをきっかけに1階をカフェに、2階をギャラリーに改装し、1、2階で45点余の展示スペースになった。

それから25年、オーナーが一人で切り盛りするため体力的なこともあり、2021年の9月に2階を改装、縮小してギャラリーは1階だけになった。

どんな場所?

氷川神社参詣口近くにある、ギャラリーカフェとして先駆者的な存在。丸いカウンターがおしゃれで、奥の壁はレンガ作りになっている。美術館に行くのが好きだったオーナーは、近くのコミュニティーセンターで活動しているグループからカフェの壁に自分たちの作品を飾らせてほしいという依頼をうけたことをヒントに「シニアの方々の趣味の活動の発表の場になれば」とギャラリーを開設。8割がそうしたアマ、あとの2割がプロ。中には毎年個展を開いてくれるプロの画家もいる。

オーナーの想い

オーナーの高橋さんはふんわりした温かい人柄が伝わってくる方。

つい最近までは定休日なしで働き詰めだったが、今は月曜日を定休日に。利益を度外視し、今では半月単位で、売り上げの1割をもらう形で貸し出している。これまでも営業活動はしたことはなく、人のつながりを大事に長年やってきた。規模は縮小したが「あそこに行けば感じのいい作品が見られる」という場所を目指してやっていきたい。

ここは地の利に恵まれているし「人の役に立ち、お客さんに喜んで頂ければいい」と語る。

おいしいコーヒーはもちろんのこと、高橋さんの人柄に惹かれて訪れる客が多い。これからも気楽に作品が展示できる場所を提供し続けてもらいたい。

住所

さいたま市大宮区高鼻町2−285

電話番号

048-644-9925

代表

高橋公恵