クリエイティブな生活都市をつくる

市民が暮らしの中で文化芸術と触れ合う機会を増やし、市民生活の多様な場面で創造活動が行われる環境を整備するとともに、文化芸術を通じて将来のさいたま市の姿を考えることを目的に創設された支援組織です。

ビジョン

あらゆる人に、文化芸術を創造・享受する機会を提供し、心豊かに生活できるまちを創出する

ミッション

  • 市民が暮らしの中で文化芸術と触れ合う機会を増やします
  • 文化芸術の新たな創造環境を創出します
  • 文化芸術を通じて、将来のさいたま市を考えます

ディレクター挨拶

アーツカウンシルさいたまは、新しい組織です。

日々成長していくことを意識しながら、少しずつ世の中を良くしていきたいと考えています。芸術文化にまつわることが世の中を良くすることができるのかしらと、疑念を抱く方もいるかもしれません。芸術や文化は人間にしか形成できないものです。頭の中にある概念を文章や絵や形に、あるいは演じたり踊ったり歌ったりしていく。人はこれまで長い年月を生きて、そういう行為を積み重ねて文明と呼ばれるものを形作ってきました。

日々、仕事や生活を送るので精一杯で、文化になんて触れる時間がないよ、という方も、たとえば、部屋の壁に絵やポスターを飾ってみたり、庭やベランダをきれいにしてみたり、新しい楽器に挑戦してみたり、あるいはヨガやダンスを始めてみたり、それとも旅に出て出合った異文化のことを友達に話してみたり。そんなちょっとしたチャレンジを始めてみることで、日々の暮らしはだんだん楽しく豊かになっていくものだと思います。

私たちアーツカウンシルは、そういう思いを応援していきたい。何かに取り組みたいけれど、仲間や教えてくれる人は居ないかしらとか、地域のイベントに参加してみようと思うけれど、少し気後れするなとか。そんな時に、私たちを思い出してもらえたら、少し背中を押すことができるかもしれません。あるいは何から始めればいいか分からない、そんな時の相談相手になることもできます。

暮らすことが、とても豊かに感じられるように、生活と芸術や文化が少しでも近づいていくこと、それが、世の中を良くしていくことに通じる道のひとつだと思っています。そんなことを念頭に、私たちも日々成長していきたいと思っています。

森 隆一郎
(プログラムディレクター)

沿革

さいたま市の文化振興の取り組み アーツカウンシルさいたまに関すること

平成24年
4月1日

さいたま市文化芸術都市創造条例 施行

平成26年
3月

さいたま市文化芸術都市創造計画(平成26年度~令和2年度策定)
さいたま市文化芸術都市創造計画(概要版)

平成28年
9月24日~12月11日
さいたまトリエンナーレ2016
令和2年
10月17日~11月15日
さいたま国際芸術祭2020
※10月3日から作品映像配信
令和3年
3月
さいたま市文化芸術都市創造計画(令和3年度〜令和12年度)改定

さいたま市文化芸術都市創造計画(令和3年度~令和12年度)に「アーツカウンシルのような専門的な組織の導入を目指す」旨を明記

令和4年
1月
アーツカウンシルさいたま基本構想策定
令和4年
10月1日

アーツカウンシルさいたま発足

令和5年4月

さいたま文化芸術都市創造助成金を開始

取り組み

ささえる

あらゆる人が文化芸術に親しむことができるよう、文化芸術を創造するための環境を整え、専門家による相談や助言、人材育成等を行っています。

主な事業

  1. 文化芸術活動に対する助成事業
    市民の文化芸術活動や、さいたま市の文化芸術の振興を図るために文化芸術団体等がさいたま市内で実施するプログラムに助成金を交付し、適宜相談にも対応しています。
  2. 生活と文化の相談窓口
    文化芸術に「触れたい」、「創造したい」と考えている方に、文化芸術を専門とするプログラムディレクター(PD)・プログラムオフィサー(PO)が情報提供やマッチングを行っています。
  3. 専門家によるレクチャー+出張相談「文化活動のどうしよう?」
    文化芸術の活動を始める・続けていくときの課題について、その領域の専門家を招いてスキルアップやノウハウを学ぶレクチャーと出張相談会のシリーズです。出張相談会では、文化芸術活動における個別の相談に応じます。

つくる

市民が主体の多様な文化事業や、さいたま市の特色ある文化資源を市内外に発信し地域の活性化を目指す事業、アーティストが市内に滞在して地域交流をしながら作品制作をする事業等、文化芸術プログラムを実施します。

主な事業

  1. ところでなにする?:さいたまアーツコモンズツアー2024、アート資源調査
    国際芸術祭等の取り組みにより創出された地域でのつながりや、市民プロジェクトやサポーターのコミュニティ等を活かしたアートプログラムを実施し、市民が日常的に文化芸術に親しむ環境づくりを進めています。
  2. さいたま文化発信プロジェクト「空想するさいたま」
    若手アーティストが、さいたま市の文化芸術資源である「盆栽・漫画・人形・鉄道」から着想し、先端メディアやデジタル技術を使ったアート作品を制作します。また、このプロジェクトを市内外に発することで、さいたま市の新たな魅力を開拓します。
  3. アーティスト・イン・レジデンスさいたま事業
    市内にアーティストが滞在し、創作活動や発表、地域住民との交流などを行う事業です。市民とアーティストとの交流や、創作過程を身近に感じてもらうことで、日常の中で文化芸術に触れ、市民の心豊かな生活につなげます。

ふかめる

国内外の文化芸術に関する最新の動向や、地域の文化芸術資源に関する情報などについて、調査研究を行っています。また、全国のアーツカウンシルなどとネットワークを構築し、情報を収集しています。

主な事業

  1. 研究アソシエイト事業
    文化芸術の裾野を広げ、文化芸術に興味を持つ市民などから活動等を担う人材を育成しています。アソシエイト(研究員)は一般公募で決定し、各自テーマを設定した上で調査研究するとともに、外部講師を招いた「公開研究会」などを開催しています。
  2. 事業報告会
    アーツカウンシルさいたまの事業等を通じてつながりを持った団体および個人が一堂に会し、活動を報告するとともに、交流する場として実施しています。

組織体制

アーツカウンシルさいたまの組織はアドバイザリーボードと事務局で構成されています。

アドバイザリーボード

有識者組織として設置し、文化芸術活動の支援に係る、アーツカウンシルの方向性や、市への政策提言に対する助言を行います。

芹沢 高志
P3 art and environment 統括ディレクター
さいたま国際芸術祭2023 プロデューサー

石上 城行
埼玉大学教育学部 教授
彫刻家、地域アートプロジェクト企画運営

小沢 剛
東京藝術大学 美術学部先端芸術表現科 教授
美術家、第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞(2019年)

小林 桂子
日本工業大学先進工学部情報メディア工学科 准教授
元・日本芸術文化振興会プログラムオフィサー

若林 朋子
立教大学社会デザイン研究科 特任教授
プロジェクト・コーディネーター

事務局

  • さいたま市文化振興事業団に設置
  • 文化芸術に特に造詣が深く、今後の業務の中核を担うプログラム・ディレクターなどの有識者を迎え、支援方針の具体的な決定など専門性の高い運営を行う

森 隆一郎(プログラムディレクター(PD))
芸術文化の現場制作・ 広報やリサーチなどに携わる 。 90 年代より江東区文化センターやティアラこうとうで企画制作を担当 、 並行して 2002 年からアサヒ ・ アート ・ フェスティバルに立ち上げから参画 。 2007 年いわき芸術文化交流館アリオス マーケティングマネージャー 、 2012 年からアーツカウンシル東京 広報調整担当課長 。 2018 年独立 。 現在は 、 東京藝術大学のプロジェクトや銀座ヴィジョン会議 、 文化コモンズ研究所などで多様な活動を進める 。 全国の公立文化施設での広報講座も担当 。 2022 年 10 月よりアーツカウンシルさいたまプログラムディレクター 。 共著に 「 文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと 」 水曜社

ロゴ

使用マニュアル
ロゴデータ一式

コンセプト

球体と影で、「アーツカウンシルさいたま」が、求心的に文化活動を実現させることを表しています。また、市の花「サクラソウ」にヒントを得た色で、文化芸術を支える組織であることを示しています。
そんなアーツカウンシルとしてふさわしい中立的な属性を保つため、ロゴにはニュートラルなゴシックフォントを使用しています。

田中 偉一郎(デザイン作成)