クリエイティブな生活都市をつくる

市民が暮らしの中で文化芸術と触れ合う機会を増やし、市民生活の多様な場面で創造活動が行われる環境を整備するとともに、文化芸術を通じて将来のさいたま市の姿を考えることを目的に創設された支援組織です。

ビジョン

あらゆる人に、文化芸術を創造・享受する機会を提供し、心豊かに生活できるまちを創出する

ミッション

  • 市民が暮らしの中で文化芸術と触れ合う機会を増やします
  • 文化芸術の新たな創造環境を創出します
  • 文化芸術を通じて、将来のさいたま市を考えます

ディレクター挨拶

アーツカウンシルさいたまは今年で3年目を迎える組織です。

近年様々なテクノロジーが革新を遂げており、現在ある仕事のうち8割近くがAIにかわるとも言われています。無機質な社会構造が進む中で、私たちは、人々と「アート」の力を信じ、地域に寄り添いながらあたたかみのある事業を行なっていきます。 

「アート」って聞くと、とても敷居が高いように聞こえるかもしれません。でも私たちは、「アート」は絵画や彫刻などの芸術にとどまらず、暮らしの中で自分の感性を活かして創り出す行為も含まれていると捉えています。 

毎日同じ服を着て日々暮らすより、お洒落をしたり好きな料理をつくったり、お家を素敵にすることだけでも「アート」とつながっていると私たちは考えています。また、毎日の暮らしの中で、無機質に進歩した社会やぶつかる課題を解決でき、心を動かすきっかけを「アート」は持っていると思います。 

私たちは「アート」の広い意味を信じ、多様な価値観や生き方を認め合い、社会を豊かに感じられるよう、地域の方々だけではなく「アート」を繋ぐ担い手の方々と共に少しずつ日々成長していきます。 

2025年41

柳原 絵夢(チーフプログラムディレクター)
髙田 純嗣(プログラムディレクター)

沿革

さいたま市の文化振興の取り組み アーツカウンシルさいたまに関すること

平成24年
4月1日

さいたま市文化芸術都市創造条例 施行

平成26年
3月

さいたま市文化芸術都市創造計画(平成26年度~令和2年度策定)
さいたま市文化芸術都市創造計画(概要版)

平成28年
9月24日~12月11日
さいたまトリエンナーレ2016
令和2年
10月17日~11月15日
さいたま国際芸術祭2020
※10月3日から作品映像配信
令和3年
3月
さいたま市文化芸術都市創造計画(令和3年度〜令和12年度)改定

さいたま市文化芸術都市創造計画(令和3年度~令和12年度)に「アーツカウンシルのような専門的な組織の導入を目指す」旨を明記

令和4年
1月
アーツカウンシルさいたま基本構想策定
令和4年
10月1日

アーツカウンシルさいたま発足

令和5年4月

さいたま文化芸術都市創造助成金を開始

取り組み

ささえる

あらゆる人が文化芸術に親しむことができるよう、文化芸術を創造するための環境を整え、専門家による相談や助言、人材育成等を行っています。

主な事業

  1. 文化芸術活動に対する助成事業
    市民の文化芸術活動や、さいたま市の文化芸術の振興を図るために文化芸術団体等がさいたま市内で実施するプログラムに助成金を交付し、適宜相談にも対応しています。
  2. 生活と文化の相談窓口
    文化芸術に「触れたい」、「創造したい」と考えている方に、文化芸術を専門とするプログラムディレクター(PD)・プログラムオフィサー(PO)が情報提供やマッチングを行っています。
  3. 専門家によるレクチャー+出張相談「文化活動のどうしよう?」
    文化芸術の活動を始める・続けていくときの課題について、その領域の専門家を招いてスキルアップやノウハウを学ぶレクチャーと出張相談会のシリーズです。出張相談会では、文化芸術活動における個別の相談に応じます。

つくる

市民が主体の多様な文化事業や、さいたま市の特色ある文化資源を市内外に発信し地域の活性化を目指す事業、アーティストが市内に滞在して地域交流をしながら作品制作をする事業等、文化芸術プログラムを実施します。

主な事業

  1. ところでなにする?:さいたまアーツコモンズツアー2024、アート資源調査
    国際芸術祭等の取り組みにより創出された地域でのつながりや、市民プロジェクトやサポーターのコミュニティ等を活かしたアートプログラムを実施し、市民が日常的に文化芸術に親しむ環境づくりを進めています。
  2. さいたま文化発信プロジェクト「空想するさいたま」
    若手アーティストが、さいたま市の文化芸術資源である「盆栽・漫画・人形・鉄道」から着想し、先端メディアやデジタル技術を使ったアート作品を制作します。また、このプロジェクトを市内外に発することで、さいたま市の新たな魅力を開拓します。
  3. アーティスト・イン・レジデンスさいたま事業
    市内にアーティストが滞在し、創作活動や発表、地域住民との交流などを行う事業です。市民とアーティストとの交流や、創作過程を身近に感じてもらうことで、日常の中で文化芸術に触れ、市民の心豊かな生活につなげます。

ふかめる

国内外の文化芸術に関する最新の動向や、地域の文化芸術資源に関する情報などについて、調査研究を行っています。また、全国のアーツカウンシルなどとネットワークを構築し、情報を収集しています。

主な事業

  1. 研究アソシエイト事業
    文化芸術の裾野を広げ、文化芸術に興味を持つ市民などから活動等を担う人材を育成しています。アソシエイト(研究員)は一般公募で決定し、各自テーマを設定した上で調査研究するとともに、外部講師を招いた「公開研究会」などを開催しています。
  2. 事業報告会
    アーツカウンシルさいたまの事業等を通じてつながりを持った団体および個人が一堂に会し、活動を報告するとともに、交流する場として実施しています。

組織体制

アーツカウンシルさいたまの組織はアドバイザリーボードと事務局で構成されています。

アドバイザリーボード

有識者組織として設置し、文化芸術活動の支援に係る、アーツカウンシルの方向性や、市への政策提言に対する助言を行います。

石上 城行
埼玉大学教育学部 教授
彫刻家、地域アートプロジェクト企画運営

森 隆一郎
合同会社渚と 代表社員

近藤 良平
振付家・ダンサー/コンドルズ主宰
彩の国さいたま芸術劇場 芸術監督

中村 美帆
青山学院大学総合文化政策学部 准教授

若林 朋子
立教大学社会デザイン研究科 特任教授
プロジェクト・コーディネーター

事務局

  • さいたま市文化振興事業団に設置
  • 文化芸術に特に造詣が深く、今後の業務の中核を担うプログラム・ディレクターなどの有識者を迎え、支援方針の具体的な決定など専門性の高い運営を行う

柳原 絵夢
チーフプログラムディレクター
彫刻家、一般社団法人アプリュス代表
[略歴]
1976年京都生まれ。2002年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。2004年 東京藝術大学大学院美術研究科を修了。掌サイズの作品から機能を生かした建築まで、さまざまな「場」を創造する。アートを通じたコミュニケーションにより、アーティストが社会に適応還元できるインキュベーションづくりを行なっている。
主な展示に「ピノキオのわすれもの」ピノキオプロジェクト2017(2017年 千葉/柏の葉)、地域の中のアートな居場所 Aplus×ATLIA(2018年 埼玉/川口)、3331 ART FAIR (2019年 東京/千代田)、アーティスト・イン・ファクトリー「えひめさんさん物語2019」(2019年 愛媛/新居浜)、ソノアイダ#東京大学ARTIST STUDIO(2025年 東京/本郷)など。その他パブリックアートや、子供達へのワークショップを行なっている。

髙田純嗣
プログラムディレクター
彫刻家、一般社団法人アプリュス 理事、有限会社アプリュスアソシエイツ代表
[略歴]
1980年北海道生まれ。2005年 東北芸術工科大学 大学院 芸術工学研究科刻 修了。鉄を主素材に建築空間と調和するアート作品を数多く手がける。自身のアートスタジオを拠点に制作活動を行いながら、文化施設の運営にも携わり、地域に根ざした創造の場づくりにも取り組んでいる。
主な企画に、2016 A plus viewing 01-For the city heritage「美術家からの提案」 (旧田中家住宅/川口市)、2020 さいたま国際芸術祭2020 アートアクション展(旧大宮図書館)、氷川参道プロジェクト(武蔵一宮氷川参道/さいたま市)2023 盆栽 BONSAI-川口の盆栽と安行の四百年-(川口市アートギャラリー・アトリア/旧田中家住宅)などがある。地域資源を生かした展示やワークショップのプロデュースを行っている。

ロゴ

使用マニュアル
ロゴデータ一式

コンセプト

球体と影で、「アーツカウンシルさいたま」が、求心的に文化活動を実現させることを表しています。また、市の花「サクラソウ」にヒントを得た色で、文化芸術を支える組織であることを示しています。
そんなアーツカウンシルとしてふさわしい中立的な属性を保つため、ロゴにはニュートラルなゴシックフォントを使用しています。

田中 偉一郎(デザイン作成)